笊の水汲み　あるいは日々の猫　ーfixxによるブログ的な何かー

テリトリーを変え、一時期まったく見かけなくなったガンミケ。
移動の季節になり、また古巣へと戻ってきた。

待つのなら後ろに並んでおくれよ。

あれは風。
冬の草を揺らす乾いた音。

ヒトは立ち入り禁止だよ？

モデルさんたちは結構、いろいろ注文をつけてきます。



おいおい、スナップじゃないんだから、ちゃんと撮ってよ？



そうそう、次も寄りで頼むよ？



やればできるんじゃん？

波のしぶきが飛んできた！
今日はもう、水辺は無理。

風が吹いても外遊びをやめないクロ。
頼もしいけど、ほどほどにね。

小学校低学年くらいの女の子が２人、手にした枝で茂みを叩いている。
「猫ちゃん、出ておいで〜」
どうやら、撫でようとした猫が茂みに逃げ込んだので追い出そうとしていたらしい。
狩りじゃああるまいし(^^;)

怖がるから、そんなやり方をしてはいけない、と注意すると「なんで〜？」。
子どもに生き物との接し方を教える必要があるとは思っていたけど、これはそれ以前の問題かも。
子どもたちが去った後、茂みに縮こまっている茶白の様子をのぞいたらシャーされた(^^;)

関東広域に暴風波浪警報。
作日はかなり陸側にいても、波のしぶきが風で運ばれてきた。
猫たちも多くは避難中。
夜に入り、風はさらに強くなり、4時過ぎには雨も伴うようになった。
風の音が途切れると、遠くで何かが転がっていく音。
水辺の猫はどう過ごしているだろう。
眠れているかな？

これからお店の招き猫しなくちゃね。

テリトリ内の小さなお稲荷さん。
キツネがお稲荷なら、猫におツナさんとか作ってくれてもいいのに。

青空は自分の手柄。
そういいたいんだよね？
はいはい。

夕刻の公園。
道の端の猫に歩み寄り、蹴る真似をして追い払う。
どうしてなんだろう。
何もしていない。たしかに、実際に蹴ったわけじゃない。
猫もたいして気にしてなんかいなかった。
けれど、それが悪意であることすら意識できなくなっている。
そんな現実。

思わず通行人の顔を凝視すると、
気弱そうに目を逸らした。
人のよさそうな壮年の男性だった。

つまんない。
じれったい。
おなかすいた。

たくさんの光に影を消され、
あいまいな輪郭のまま、
ぼんやりと歩いていくひと。