笊の水汲み　あるいは日々の猫　ーfixxによるブログ的な何かー

烏が有楽町めがけて飛んでいく。
もうすぐ街灯がともるね。

いろいろあるんだけど、
あんなこと、そんなこと、
どうでもいいや。
おひさまがあれば、
きっとうまくいくし。

緑は緑、なんだけどさ。
暖かいときの色は違うんだよ。

桜は咲き初めているのに、
ひげがピンとなる空気。
毛の根元までしみこんでくる。
もういいよ。
春になってよ。

寝てたんじゃないの？
どうやって、足跡の違いを聞き分けるんだろう。

身のすくむ雨。
鼻のツンとする寒さ。

澄んでいるけど、つめたい水。

対岸からの風に乗って、
冬のはりつめた空気が戻ってきた。

さて、もうひとがんばり。
これから今夜の寝床を探すんだ。

もともと寒い日だったけど、夕方はさらに冷える。
手元の温度計では、湿った風が吹く前に５度あった気温が一気に３度に下がった。

冷たく湿った川風を背中で受ける。

歌姫・ガラ、
遅い春を歌で呼ぶ。

今夜はここに庵を結ぶ。

今日はどこが家になるのかな。