笊の水汲み あるいは日々の猫 ーfixxによるブログ的な何かー
2009年11月17日(火) 14:26
どこいくの？
いま、この場所以外には、
僕やきみがいない。
いま、しかもここ。
そうでないとはじめられない。
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2009年11月17日(火) 14:26
場所
どうして、
みんなに帰る場所があるのかな。
どうして、
みんな帰ってしまうのかな？
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2009年11月17日(火) 14:26
脱出
いつもの道の
いつもの曲がり角。
いつのまにやら僕らを縛る習慣を、
とつぜん横切って走ってみる。
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2009年11月17日(火) 14:26
居場所
なにも防げない隠れ場。
このほかになければ、
ここにいるしかない。
その場所。
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2009年11月17日(火) 14:26
行進曲
弾む呼吸で行進しよう。
人が思うほどに大した場所ではないけれど、
自分ひとりに素敵な場所へ。
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2009年11月17日(火) 14:26
言葉のない時間
ひたすら繰り返す単純な行為。
無ではなく、表現でもない。
引き伸ばされた存在そのものの、
充実した手応え。
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2009年11月17日(火) 14:26
異質感
どこか遠い国のように、
呆けて現実感のない風景。
しかしながら、自分も
この一部であるには違いない。
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2009年11月17日(火) 14:26
緑のみち
季節の美しさに
長い道のりが隠されている。
とまどいや不信や絶望をひそかに告げるため、
歩いていこう。
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2009年11月17日(火) 14:26
再考
考えてごらんよ。
思い煩っていることのために、
自分が存在しているのかどうか。
ほかのやり方がないのかどうか。
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2009年11月17日(火) 14:26
参加表明
幾度も幾度も繰り返す。
空を見上げ、
立ち尽くし、
沈黙しながら。
少しづつ、少しづつ、
この時代に参加して行こう。
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2009年11月17日(火) 14:26
距離
出発と立ち去るは同じ単語。
そこには距離がない。
夕暮れの河口と見入る瞳には、
遠い距離がある。
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2009年11月17日(火) 14:26
移動中
それほど大した場所へ向かっているわけではない。
その途中の、
景色が美しいと嬉しくなる。
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2009年11月17日(火) 14:26
いつのまにか
いつのまにか、
懐かしいという気持ちを知る。
いま、ここにはないもの。
もういないものたちに向けた視線を。
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2009年11月17日(火) 14:26
夜に入る
夜に向かう。
しだいに形を変えて、
見知らぬものになる。
夜に入る。
あなたの数える数の中に、
もう私はいない。
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2009年11月17日(火) 14:26
触れる
触れてみる。
知ることの楽しさと、
未知を失うことの
つまらなさ。
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2009年11月17日(火) 14:26
狙いをつける
何もないと思うのは、
何かが足りないだけ。
すばしこい獲物に狙いをつけて、
跳ぶ用意をすればいい。
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2009年11月17日(火) 14:26
時代の危機
ひそかに訪れる時代の危機は、
それだけで生き抜いていくための十分な理由になる。
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2009年11月17日(火) 14:26
境界
異なるふたつを隔てる
あいまいな線を越えて、
投げ込まれた自分を見つける。
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2009年11月17日(火) 14:26
共有
たとえ視線が交わらなくて、
ひとことの会話もなかったとしても、
僕らは時代を共有している。
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