笊の水汲み あるいは日々の猫 ーfixxによるブログ的な何かー

<< 前のページ | 次のページ >>

2009年11月17日(火) 14:31

瓦礫

もはや、いかなる修辞、メタファーの必要もなかった。
今日そこにあったのは、決定的なやさしさの欠如であり、回復不能に失われた人間性であり、貧しい想像力であり、私たちの生きる時代の残念な輪郭にすぎなかった。

4月9日を期限として退去を命じられていた水辺の住人たちの家は、ことごとく引き倒され、積み上げられた残骸になっていた。


引き倒され、積み上げられた家


猫の遊び場跡


生活の痕跡


ただ一匹で瓦礫を眺めていた


この猫にとっては、それでもまだ家なのか




written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

里親募集終了:うさぎちゃん













年齢:推定6か月
性別:雄
白黒ブチの愛嬌のある顔立ち、短い尻尾で活発に遊ぶ様子から「うさぎちゃん」と呼ばれています。
人懐っこく、軟らかい毛並みの雄猫です。
河岸に暮らす飼い主が亡くなり、住み家も4月中旬には解体撤去されてしまいそうです。
里親になって頂ける方、よろしければ左のフォームからご連絡ください。

(トイレしつけ、ワクチン等は未だ行われていません)



そう、この子です。


里親希望の方からご連絡を頂きましたため、一度募集を打ち切らせていただきます。
ありがとうございました。

(4月13日追記)
本日、里親希望の方との対面が無事終了。
なんと、うさぎちゃん、相手の方の膝の上で眠るという必殺技を繰り出し、里子に決定したとのことです。
ただものじゃないと思ってたよ>うさぎちゃん(笑)

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

残されたもの







ひとが去った後に残された。

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

訃報

今週末、猫シェルターを設置したハウスで生活されていたホームレスの方が亡くなられた。
少ししかお話する機会はなかったが、写真は沢山撮らせて頂いていた。
主が不在となったことで、ハウスも解体撤去されてしまうのではないだろうか。
春分の日、暖かく晴れたなか、周辺に眠る猫たちは喪に服しているかのように見えた。


written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

空っぽの森



アメリカデイゴの下には、たくさんの猫がいた。
暑い日は枝に登り、雨の日は根元に身を寄せていた。
去るもの、家を見つけたもの、道を先に行ってしまったものがいて、
それからアメリカデイゴの下には、誰もいない。
空ろな森の木の幹に、爪の跡だけが残っている。
鳴く声も、駆け寄る影も不幸も罪もない。
これはいいこと?

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

ここでなければ、ね?





高架脇で見かけたストリートアート。
ここでなければ、ちゃんと作品だったのにね。

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

特別清掃



水辺の猫たちが住む一角にあるホームレス住居。
そこに貼られた張り紙は、これが誰かの住まいであることを認めず、放置された物であることを宣言している。
月初めの警告は、月末までの退去を促している。
既に一軒のハウスは住人の手で半ば解体され、その木材は焚き火で燃やされていた。
こうした立ち退きについて調べてみたら、「特別清掃」という言葉に行き当たった。
どうやら、この言葉は他の場所で行われた同様の事業名であるようだった。
これに対し、軽々しく意見を言うことはできない。
ただ、今は見たことを覚えておこうと思う。

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

WEB署名「犬猫の殺処分方法再検討の要望書」

WEB署名で「犬猫の殺処分方法再検討の要望書」が1万人を目標に署名を集めています。

要望趣旨は、現在の二酸化炭素による殺処分方法では、幼かったり老齢だったりした場合に安楽死とはならないことがあるため、方法を再検討して貰いたいというもの。

もちろん、将来的には殺処分そのものがなくなることが理想です。しかし、これは行政だけではいかんともしがたい問題でしょう。
さらに、健康な動物が殺処分されない社会が実現しても、伝染病や重度の怪我などで安楽死が必要となることは考えられます。

第一段階として、殺処分法の再検討は妥当だと思い、私は署名しました。
もちろん、これで殺処分を容認できるわけではありませんが…。

署名ページ
http://www.shomei.tv/project-623.html

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

【募集終了】里親募集 雌猫(推定4か月・白・オッドアイ)









野良猫がこれ以上増えないように保護した推定生後4カ月のメスです。
長毛の白猫ですが、頭にグレーの毛がちょんちょんと生えています。オッドアイで、暗い場所では
ブルーのほうの目が赤く見えます。

体つきは生後3カ月くらいですが、健康状態は良好。
駆虫はほぼ終わり、あと1回お腹の虫の薬をのむだけです。
ワクチンは1回目のみ。トイレはしつけ済です。

おっとりした性格で、抱っこが好きな甘えっ子です。
野良猫だったので、慣れるまで時間がかかると思います。
最初のうちは威嚇したり、ひっかくかもしれません。
猫を飼った経験があり、じっくり向き合って育ててくださる方を希望します。

ご連絡は左側のメールフォームから、家族構成など自己紹介を書き添えてお願いします。
東京都江戸川区より、譲渡時にはお届けを予定しています。




1月4日、里親候補の方のお宅で試験期間に入りました。
問題なければ、このまま里親募集を終了とさせていただきます。

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

冬の景色は綺麗だけども



「どこか暖かい場所知らない」
夕刻、年末に会社が倒産しホームレスになったという人に声をかけられた。
5日までは仕事探しもできず、同じホームレスの多い場所を探し、野宿でしのぐという。
「あまり酒は飲まないんだけど、ウイスキーのポケット瓶でも買おうかと思ってる。夕べは着込んでいても耐えられないほど寒かったから」
酒を売る店の場所を教えると、「悪かったね」と手を振って去っていった。

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

バイバイ



保護していた子猫が里子に出ていった。
1週間程度は先住猫との相性を含めて、お試し期間となるが、おそらくうまくいくだろう。
今朝までいた子猫がもういないとは、にわかに信じがたい。
まだ、お気に入りのクッションの上にいるような気がする。

(写真は家を出る直前の子猫)

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

今年はじめての桜



まだ梅も全て咲きそろってはいないのに、もう桜が咲いているのを見つけた。
咲きはじめとはいえ、まだ2月。先週の夏日の影響だろうか。

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

ちょっとサヨナラ



みけさんは、ここ1年ほど口内炎を起こしたまま。
寒くなってきたこともあり、
成人の日にシェルターに移すことに決定。
そのお手伝いとして、抱き上げてキャリーに入れる役をさせていただいた。
すんなりキャリーに入ったけど、そのあとはちょっと不安で鳴いたかな。
元気になって、テリトリーに戻ってくるまで、ちょっとサヨナラ。

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

防犯関係の方にご提案「動物への暴力と虐待の発見・防止」

ここのところ考えていること。
  1. 動物の虐待が頻発する場所は、夜間の人通りが少なく、照明が不足している場所であることが多い。
  2. 児童を対象とした犯罪の前段階で、動物への暴力や虐待がサインとなっている場合も多いと聞く。
 以上に鑑み、現在各地域の自治会等で行われている防犯パトロールや関係機関の巡回の内容に、動物への暴力や虐待の発見・防止を盛り込むことはできないだろうか?

 人とともに生きる生き物は、時には人間への警告サインとなってくれていることもあると思うので、ぜひ御一考を。

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

子猫、里子に行く





サイクリングロード脇で保護した子猫を、無事里親さんの元へ届けることができました。
名前は「キキ」になったそうです。
初日から馴染んで、すっかり可愛がられているとのこと。
まあ、保護地から家まで、右手で抱えて自転車で疾走した時も、まったく動じなかった肝の据わった子猫だったし、運もある。きっと幸せな飼い猫になってくれるでしょう。

(写真は家を出る日の子猫)

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

生きているということ





9月15日に頬を切られていた猫。
その後も人嫌いになることはなく、はたから見て心配なくらい屈託がない。
この猫のことは、前からひそかに「先生」と呼んでいたのだけれど、本当に先生かもしれない。
1か月が経ち、削られるように切られた頬の傷も小さくなった。
ザマーミロ!
卑劣さに負けない無垢だってあるんだぞ。
ありがとう先生。

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

子猫の里親(募集終了しました)







(10月6日追記)
里親候補の方からお申し出を頂きましたので、募集はいったん終了させていただきます。
ありがとうございました。

'

10月5日(日)、サイクリングロード脇で写真のトラ♀(推定1月半)を保護しました。
状況から、飼い主によって棄てられた直後だったようです。

非常に人懐っこく、甘えたがります。
ご覧の通り、美人です。(尻尾は短いタイプ)
残念ながら、私の環境では長期にわたって飼うことができません。
里親になれる方、ご連絡ください。

【東京都江戸川区で保護中】

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

差し出す手





推定年齢3か月。
抱き上げることもできる人懐っこい雌。
ここで冬を迎えるには、優し過ぎる気がする。

(江戸川区で現在外猫のため、里親に興味のある方はメールで)

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

猫を棄てる人



ほんの2週間ほどの間に、いつも猫たちに逢いに行く場所に10匹を超える猫が棄てられていたという。
先週棄てられた3匹。1匹は行方不明。手のひらに乗るほど小さな1匹は、うずくまっているところをボランティアが保護。それよりもやや大きな子猫は、一晩中母猫を探して歩き続け、翌日発見した時には力尽きて死んでいたとのこと。

また別の猫たち、兄弟で棄てられた4匹と、同時期に棄てられた1匹。昼間は子猫らしく、互いにじゃれあったり走り回ることに忙しいが、夕暮れになると通りかかった人の足元にすり寄る。

いくつか見聞きした事柄を材料に、批判めいたことを書こうとは思わない。
ただ、こうした猫たちの眼に、私も含めた多くの人間の傲慢さや横着さ加減が映し出されているように感じる。

《追記》
ボランティアの方が保護した子猫に里親が見つかったそうです。

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

2009年11月17日(火) 14:31

「(仮称)荒川区良好な生活環境の確保に関する条例」について

(仮称)荒川区良好な生活環境の確保に関する条例

さまざまな場所で意見が取り交わされている荒川区の条例。
パブリックコメント募集の条例案の状態であるにも関わらず、すでに成立したかのように勘違いしている人も多いらしい。(「罰金刑ができたから通報してやる」と脅した事例が東京新聞のHPに載っていた)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008102502000218.html

荒川区のサーバーにある条例骨子は、PDFでA4用紙5枚、この件を考える方は最低これだけは読んだほうがいいと思う。
http://www.city.arakawa.tokyo.jp/a001/pdf/d02400072_3.pdf

本条例案の規制の対象は骨子、2定義の「(5)えさやりによる不良状態」を引き起こすものを指している。ちょっと長いが、丸ごと引用。

(5)えさやりによる不良状態
 次のいずれ かに該当するものにより周辺住民の生活環境に係る被害が生じていると認められる状態であって、かつ、複数の周辺住民からの区長に対する苦情の申出等により、周辺住民の間で共通の認識となっていると認められる状態をいう。

ア えさやりによるえさを目当てに集散する動物の鳴き声その他の音
イ えさの残さ又はえさやりによるえさを目当てに集散する動物のふん尿その他の汚物の放置又は不適切な処理(以下「放置等」という。)及び当該放置等により発生する臭気
ウ えさやりによるえさを目当てに集散する動物の毛又は羽毛
エ えさやりによるえさを目当てに集散する動物の威嚇行為

考え方
*「えさやりの不良状態」については、具体の生活被害が発生し、かつ、複数の住民からの申出等があり、住民間の共通認識となっている場合に限り対象とすることとして定義しています。
*「廃棄物等」には、廃棄物だけではなく、雑草、枯れ草又は樹木が含まれています。

 ここでいう住民間の共通認識うんぬんを判断するのは、第三者機関である「(仮称)荒川区生活環境審査会」(7項)で、委員は区長が委嘱する学識経験者5人以内。
 この審議を経て、条例違反と判断された場合は勧告や命令(違反者には5万円以下の罰金)、それに付随する立入調査(妨害や虚偽申告には10万円以下の罰金)、代執行等(費用は違反者から徴収)となるワケだ。

 ほとんどの場合、条例に関した訴えがあってからのアクションは審査会の判断に準じて行われる事になるため、このメンバーがかなり重要になる。というより、審査会のサジ加減で白黒が決まってしまう恐れもある。
 さらにいえば、動物愛護管理法の精神にかんがみ、えさやりを禁止する事例が出た場合の善後策に対する目標規定くらいは明記されているべきだろう。
(例えば、ボランティア団体による対応のあっ旋や、動物を傷つけないための猶予期間の設定など:まあ、あっ旋されただけじゃボランティア団体が困ってしまう結果にしかならないけど)

 弾力性を持たせた運用にしたいのだろうけど、こういった条例で怖いのは、不適切な条例運用だけでなく、条例を心理的な後ろ盾にした動物保護への妨害や脅迫だと思う。
 現に条例案でしかない現在でも、いやがらせ行為が発生しているわけで、これは行政側(およびマスコミ等)が説明責任を十全に果たしていない証左といわれても仕方ないだろう。関係者各位には、現状を深く受け止め、可及的速やかに対応していただきたい。
 というのも、えさやりや不妊手術を行っている人たちには、身銭を切っている人が多いからだ。下手をすれば本来行政が負担すべき金銭や労力を肩代わりしてきた人間に石を投げる結果ともなりかねないのではないかと思う。
 もちろん動物による不快な環境被害を受けている人の悩みも深刻だ。行政は両者の仲介となるべく努力すべきであろう。

 つまり、条例案の状態でこんなんじゃ、とっても不安なんだよ、ワタクシは!

written by fixx [備忘録] [この記事のURL] [コメントを書く] [コメント()] [TB()]

この記事へのトラックバックPingURL

<< 前のページ | 次のページ >>

笊の水汲み あるいは日々の猫 ーfixxによるブログ的な何かーcattail & halhmoon