笊の水汲み　あるいは日々の猫　ーfixxによるブログ的な何かー

はやくしないと雨が来る。




踊ろう、踊ろう。

喜び勇んで来てみれば、
獲物の影もない。

まるで世界は空っぽじゃないか、
たかが雨だけで。

晴れても曇っても、
たとえ風でも、雨が降っても
夕暮れを過ぎれば、同じ色。
確実に来る
昏い世界。

遠く聞こえる囃子。
人の声。
風とけだるさ。

眠りの間は何も起きない。
間違いをしでかすこともない。

暑さと雨が交互に訪れる。
こんな世界ははじめて見るけど、
悪くはない。

不意に気づく、
世界はなんてやかましいんだろう。
普段はあたりまえのことだけど。

心配ご無用。
雨が嫌なら、隠れる場所もある。
いまはここにいたいだけ。

影はどこを見ている？



さあ、水辺へ

どこかへ伝わり、
次第に消えていく感情。

いいことというのは、
正しい時に
いるべき場所にいること。

このところ、
さっぱり冴えない地球の夕暮れ。
どうしたい？
一日のとどめに大あくびをしてやった。

そこ、邪魔。
邪魔じゃないよ。

ときどき、
地球はなんて下手な細工物なのかと驚く。
みんな、その一部なのだけれど。

感覚が捉えるものは真実ではないけれど、
善いものなら、それでも構わない。
世界が明るく、あたたかいと感じることの
どこにいけない訳があるんだ？

はしる、はねあがる。
これといった理由はなく、
目的もない。

動くな！
今そこへ行く。

世界のいちばんはじっこにいる気持ち。

隠れていることを教えたんだから、
その意味をきちんと考えてほしい。