笊の水汲み　あるいは日々の猫　ーfixxによるブログ的な何かー

空も草も水も、
見たことのない色に染まる。

別に仲間じゃないけど、
これから寒くなるから、一緒も悪くない。

フックだ！
いけ、カウンター！
両者まったく譲りません。

やってしまった。


大丈夫？


怒られるかな？


しらないっと！

スイッチが入ってしまったら、
もう止められない。

初夏に棄てられて、屋外で暮らしはじめた若猫。


外で生まれて暮らす中ボス。

冬を知らない不安、
冬を知るものの憂鬱。

猫専用道？
黒猫の縄張り？

こ〜んなに大きな魚がいたよ。

雨の日も、
猫であることはやめられない。

崩壊する景色、
見知らぬ顔。
たくさんの表情。
離れていく感情をつなぎながら、
大きく息を吸い込む。
さあ、今日が始まる。

花が揺れるよりも早く、
キバナコスモスの向こうに日が落ちる。

はやくこっちへ、
草の色が変らないうちに。

夕暮れと夜の間に、
なにかがやってくる。
親しいような、
見知らぬなにか。

こんなところで何を？と、
ふたり同時に尋ねた。

じっと見て、声を聞けば、いつもとちがう表情が見られるかも？
たとえば、こんな…変なかお？


いつもはクールなんすよ？


なんか嬉しいことあった？


あっかんべ！


ふだん、こんな顔はしません（汗）

最早、
まぶしい太陽も、
むっとする草いきれもない。
ゆっくりと打ち鳴らされる、
いのちの太鼓。
さあ、この道を行ってみよう。

街の子にチャンスはあるのか？

すごい獲物！今日はご馳走だ！


あごがくたびれた…