笊の水汲み　あるいは日々の猫　ーfixxによるブログ的な何かー

車に乗れて、雨宿りもできる場素。



高くて狭い場所は、猫の花道なのさ。

子どものころ、忙しい母に何か話しかけると、よく「あとでね」といわれた。
なにかをねだった時の「こんどね」と同じく、めったに訪れない未来を指す言葉だ。
猫にも時おり、同じことを言われている。

銀座中学角にて。



銀座7丁目のしーちゃん、今日は小雨でご機嫌斜め？

猫の気配に、高感度設定にしたカメラで適当にシャッターを切る。
ぼんやりと浮かぶ猫の団らん。

雨のテリトリ巡回中〜♪



を、なんだ？



お互い雨んなか、大変だよな。



おっしゃ、２人で回ろうぜ！

同じテリトリにボス２匹。
激しい抗争が心配されていたが、まさかボス同士がこんなに仲よくなるなんて誰も想像してはいなかった。
このコンビのおかげで、水辺は今日もいちにち平和。

街は「猫のようなもの」で鳥を脅している。

あっちの林まで行くと濡れないかも？



みんな、どこで雨宿りしてるの？



毛がはりつくのって嫌い。



林の中でも雨は降ってた…

雨のない日は空を見ようよ。



ぼんやりと過ごせる時間は幸せ。



降ろうが晴れようが余計なお世話だ。



僕が地面を暖めている。

住み家の事務所が駐車場になってしまった。
どこへいこう？

たまに顔をだす長老「ぶさかわ」。あいかわらず元気な様子。



最近やってきたらしい臆病なサビねこ

母猫の隠れ家をのぞいてみた。
的もさるもの、
子猫なんていないふりをされてしまった。

干した布団のつくる影。



ひさしって、上も使えるんだよ？

雨がなんだって。



どうしても好きになれないことってあるよね？



騒ぐなよ、しょうがないじゃないか。



勢いをつけて出かけよう。



明日も雨だって？どうなってるの？



梅雨はね、こんなもん、こんなもん。

ひとの来ない
安全な木々の奥ではなく、
このベンチに横たわること。

午後が長く影を落とすので、
ひとが簡単に使い果してしまった街と時間を
あらためて試してみることにした。

定員オーバーではないのか？



こっちはまだいけるよ？

支柱に絡みつき、
つかのま咲くことなど思いもよらない。
感傷的な植物よりも、
さらに深い土壌を必要とする花。

雨上がりの不快な午後。
そこここで、猫が
くたびれ果てた地球を抱えている。

ひとつの写真をひとつの窓のように、
ひろすぎる風景の前にならべたい。
不意にひらくガラスに
あやうくバランスを保ちながら、
とっさに次の現実へと転がり込む。
そんなだったらいいな。

ひそかな息づかい。
注意深い視線。

様式化された表情や、
次の一瞬を持たないフォトフレームを信用しないで！

ひつようなのはひとつの身振り。
さあ、やってみせてよ。